みんなが自然に集まってくる場所を作ろう

テレビで放映されるシリーズものの中に海外の街を紹介するものがある。もちろん、きれいな部分だけを取り上げているのだと思うが、それでも欧米の方は集まっておしゃべりをしたり、食事をしたりするのが好きなんだなあと思う。人生を楽しんでいるのが表情から伝わってくる。

それにどんな街にも人々が自然に集まりたくなるような広場がある。

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振り返って日本のことを考えると、公共の広場が少なすぎる。せっかく公園があっても設計が悪いため、開放感に欠けていたり、繁みが深すぎて不気味だったりする。

これからは人口減少社会に向かっていくのであるし、人々が自然と集まりたくなるような、開放感に満ちた公共広場をもっとをもっと増やせないだろうか。

これはすでに行われていることであるが、日本がまだ農業社会だったころの名残で、灌漑用ため池が無数に存在する。これを地元の農業委員会などと調整しながら、公共広場として整備したらどうだろう。広い場所ならばキャンプやバーベキューなどもできるようにする。ちっちゃい子供連れの方でも安全に遊べるようにするには、急に水深が増す場所をなくすことである。設備は遊具などあまり置かないで、最低限のベンチとテーブル、トイレがあれば十分である。

大切なのは人々が自然と集まりたくなるような開放感のある空間と規制の少なさである。とにかく日本の公園は規制が多すぎる。火を使えないのと球技ができないのはつらい。しかし少し街から離れている場所ならば、キャンプやバーベキューも可能にできる。大切なのは市民が楽しめることなのだからである。

後、廃業した商業ビルなども、予算が許すならば、市が買い上げて更地にして、広場にしてほしい。もう日本にはこれ以上高層ビルのようなものは必要ない。大都市の空は狭すぎる。